乳酸菌摂取の母子 アトピー発症率を半減
乳酸菌を母子2代にわたって摂取すると、アトピー性皮膚炎の発症率を半減できるようです。これってアトピーに悩む母子には朗報です。
フィンランドTurku大学小児科のMarko Kalliomaki氏らが、
約150人の母親とその子供を対象に、プラセボ対照二重盲検試験を行って明らかにしました。
この研究は、幼少時から乳酸菌など腸内の常在菌叢(フローラ)のバランスを改善する菌にさらされることが、アトピー性疾患の発症を予防するという仮説に基づいています。
Kalliomaki氏らは、胎児の父親、または母親の一等親以内の親族に、
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息の患者が一人以上いる場合を
「アトピー性疾患の発症素因あり」と定義。
発症素因がある胎児の母親を無作為に2群に分け、一方に乳酸杆菌属のLactobacillus GG株(LGG菌)カプセル、他方にプラセボを、出産予定日の2〜4週間前から毎日投与しました。
子供が生まれた後は、授乳中の場合はそのまま母親が服用を続け、人工栄養の場合は
水に溶いて子供に与えてもらいました。
この方法でLGG菌またはプラセボの服用を生後6カ月まで続け、子供が2歳になった時のアトピー性疾患発症率を比較した。
2年間追跡できた132人について調べたところ、アトピー性皮膚炎の子供の割合は、
LGG菌を母子2代にわたって服用した群(64人)では23%だったのに対し、
プラセボを服用した群(68人)では46%になりました。
LGG群の相対リスクは0.51(95%信頼区間:0.320.84)で、治療必要人数(NNT)は4.5人(95%信頼区間:2.6〜15.6)であり、LGG菌の服用は1次予防のための介入としては極めて効率が良いことがわかりました。
2001年4月12日付 nikkei BPnet 引用
